高島平クリニック

当院で取り扱う分娩形式

自然分娩、無痛分娩、計画分娩

理想的な分娩とは

 分娩予定日の前3週間、後2週間以内の妊娠週数で陣痛が訪れ、数時間から十数時間の経過で、 わずかの分娩介助により発育順調な赤ちゃんが出産になることを意味します。したがって、分娩進行中、 出産時、出産後を通してお母さんと赤ちゃんに及ぼす影響を最小限にしたものが理想的な分娩といえます。 分娩の主役であるお母さん、ご家族の方々、病院スタッフのチームワークと精神的な支えにより、 スムーズでゆとりあるお産にしたいものです。

自然分娩

 文字通り、陣痛が訪れてから分娩まで誘発剤、促進剤、麻酔薬といった一切の薬剤を用いることなく 進行するだけでなく、出産時に吸引分娩、鉗子分娩といった器具を使用することのない分娩です。 理想的な時間経過の中で、お母さん、赤ちゃん共に過度のストレスなくお産になることが大切な条件となります。

計画出産

 妊婦さん、または医療側の事情により、分娩予定日前後2~3週間以内の適当な日に、人為的に陣痛誘発剤を 用いて出産することをいいます。胎児発育が順調で、母体の産道の状態を含む分娩準備状態が良好なときに限られ、 自然分娩を準じたあるいはそれ以上の好結果が期待される場合に選択されます。過期産、破水、その他の医学的適応で 選択されることもあります。その利点としては、計画出産予定日に向けて準備ができ、不安が軽減される、または、 病院まで遠方の方や、急速分娩の不安感を解消できることなどが挙げられます。一方、注意点としては、 産道の準備状態が良くないときの陣痛誘発剤の使用や強すぎる陣痛が起きた際に、子宮破裂を起こし、母体、 赤ちゃんの容態が急変する可能性が、自然分娩よりも高くなることです。

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無痛分娩

 その目的は、単にお母さんの苦痛を除くだけでなく、赤ちゃんへの影響がないことを望まれます。 当院では、子宮の出口が4~5センチ程度開いてから、硬膜外麻酔を用いて、お産になるような方法を 取っています。完全に痛みを取り除くというよりも、十分に和らげることによりスムーズでリラックスした状態でのお産になることを目指します。

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無痛分娩に関するよくある質問

1.無痛分娩とは何ですか

当院では、硬膜外麻酔を用いて、陣痛の痛みを軽減しています。陣痛や、麻酔薬の感受性には個人差があります。通常、有効な陣痛が開始し、経過が進んでから開始します。

2.無痛分娩のメリットは何ですか

陣痛に伴う、心身へのストレスを軽減し、分娩進行をスムーズにすることです。

3.無痛分娩の注意点は何ですか

麻酔の効果に個人差があるため、陣痛の痛みを和らげるだけでなく、陣痛そのものも止めてしまう可能性があり、微弱陣痛となり陣痛促進剤を使用する可能性があります。また、麻酔が深く効いた場合は、分娩時のいきむ力が弱まり、吸引分娩や、鉗子分娩となる可能性があります。その他まれに、母体の血圧が一時的に下降したり、胎児心音が一時的に不安定になる可能性もあります。

4.硬膜外麻酔は、どんな手順で行われるのでしょうか

まず、病室のベッド上で腕の静脈に点滴を済ませてから、横向きになり、曲げた両膝を抱え込み、あごをひいて、お臍をのぞきこむ体勢を取ります。
次に、背骨と背骨の間に局所麻酔をした後、同じ部位に、中空性の細い針を、皮膚から深い部分までゆっくりと進めていきます。硬膜外と呼ばれる場所に針先が到達したら、軟らかいチューブを、中空性の針を通して挿入します。チューブは、背中からわき腹にかけて、テープで固定し、麻酔薬を入れるルートとします。チューブは皮膚に固定されているので、自由な体勢をとることが出来ます。また、不安、緊張感を緩和し、麻酔の効果を高めるために、処置前や、麻酔中に抗不安薬を適時服用します。

5.無痛分娩は、いつでも出来るのですか

原則として、24時間、対応しています。あらかじめ自然分娩を選択された方でも、分娩進行中から、状況次第では無痛分娩への方針変更が可能です。

6.無痛分娩ができない人はいますか

腰椎骨折や、極度の側彎(そくわん)、腰椎手術の経験のある方、また、麻酔薬にアレルギーのある方は、無痛分娩の対象から外れます。さらに、妊娠前から肥満体型の方だけではなく、妊娠期間中の体重増加が10kg以上におよぶ方は、麻酔の効果が不十分だったり、処置そのものを断念せざるを得ない場合もあります。

7.医療保険の適応にはなりますか

無痛分娩に関連した費用は、通常の分娩費用とは別に加算され、保険適応とはなりません。全額自費負担となり、麻酔開始時刻により、費用負担が異なります。 以下は、平成22年5月現在、麻酔開始時刻別の費用です。

9:00~17:00 50,000円
7:00~9:00と17:00~23:00 60,000円
23:00~翌7:00 70,000円

*平成26年4月1日より、無痛分娩加算料金は、
開始時刻によらず、一律、7万円となります。

              

  ご不明な点は、外来担当医に何なりとお問い合わせください。

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